2026年7月14日
空き家を放置するとどうなる?固定資産税とリスクの話
「実家は残っているけど、誰も住んでいない」という状態、最近本当によく耳にします。相談を受けていても、「とりあえずそのままにしている」というご家庭は少なくありません。ただ、空き家を放置しておくと、思っている以上にいくつかのリスクが積み重なっていきます。今回はその内容を整理してみます。
固定資産税が上がることがある
住宅が建っている土地は、通常「住宅用地の特例」という制度で固定資産税が軽減されています。ところが、自治体から「特定空き家」に指定されてしまうと、この特例の対象から外れ、税額が大きく上がるケースがあります。特定空き家に指定される基準は、倒壊の危険がある、衛生上有害である、景観を著しく損なっているといった状態です。
「まだそこまでひどい状態じゃないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、庭の手入れが数年途絶えているだけでも、近隣からの苦情がきっかけで自治体の調査対象になることがあります。早めに手を打っておくに越したことはありません。
建物の傷みが加速する
人が住まなくなった家は、換気がされず湿気がこもりやすくなり、劣化のスピードが一気に上がります。雨漏りに気づかないまま放置され、柱や床が腐食してしまうというのはよくある話です。定期的に窓を開けて風を通すだけでも、傷み方はかなり違ってきます。
庭の状態が近隣トラブルの原因になることも
草木が伸び放題になると、害虫の発生源になったり、台風の際に隣家に倒木の被害を与えたりするリスクが出てきます。ご近所付き合いがある土地であれば、なおさら気を配りたいところです。
防犯面のリスク
人の出入りがない家は、空き巣や不法侵入のターゲットになりやすいと言われています。郵便受けにチラシが溜まっている、雨戸が閉まりっぱなし、といった「誰も住んでいない」サインは、外から見ても分かりやすいものです。
今すぐできる対策
- 月に一度でも良いので、風を通しに行く(または誰かに頼む)
- 庭の手入れを定期的に行う
- 郵便物がたまらないよう、確認・処分をする
- 将来的にどうするか(売却・賃貸・解体・そのまま維持)を早めに考え始める
「いつか考えないと」と思いながら時間が経ってしまうのは、よくあることだと思います。ただ、空き家の管理は先延ばしにするほど手間もリスクも大きくなりがちです。まずは現状を確認するところから始めてみるのはいかがでしょうか。